中小企業診断士の試験って難しいの?
中小企業診断協会の統計から試算すると、直近の合格率は約7%です
中小企業診断士とは
中小企業診断士は、
中小企業の経営課題について
診断・助言を行う専門家です。
中小企業支援法11条に基づく国家資格として、
経済産業大臣が登録します。
詳しくは、
中小企業診断協会のHPをご覧ください。
MBAとのちがい
MBA(経営学修士)とどうちがうの?
と思っている方も多いでしょう。
MBAは学位で、中小企業診断士は国家資格です。
勉強を始めたきっかけ
勤め先で主任の昇格試験をひかえたある日、
経営者の視点をもつよう、上司から指導されました。
そこで、経営といえばMBAと思い、MBAの本を読み始めました。
ですが、いざ読み出すと中身がなかなかアタマに入らず、
読んでいるうちに眠ってしまう日もありました。
そのため、経営者の視点をもてないまま、
試験準備を始めることになり、試験が終わった頃には、
もう二度と昇格試験は受けたくない!
と感じるほど、心身ともに疲れ果ててしまいました。
読書はいつでも手軽に始められる一方で、
期限や明確なゴールが決まっているわけではないので、
勉強方法として効率が悪かった、というのが正直なところです。
それから3年。
職場の先輩から、
もし管理職試験のチャンスがめぐってきたら、
すかさず手を挙げたほうがいい
とアドバイスを受けました。
あの時チャンスをつかめばよかったと後悔したくなかったので、
前回と同じ失敗はするまいということで、
MBAを取ろうと思い立ちました。
でも教育訓練給付制度を使ったとしても、
学費が200万円かかります。
また、当時はコロナ前だったので、
授業が平日の夜や週末に設定されている点が
一番のネックでした。
物理的・時間的な制約を受けずに学べないか、
という視点で調べたところ、
中小企業診断士の存在を知ったわけです。
診断士になるためのステップ
1次試験
まず、中小企業診断協会が行う1次試験に
合格する必要があります。
1次試験では、
①経済学・経済政策
②財務・会計
③企業経営理論
④運営管理(オペレーション・マネジメント)
⑤経営法務
⑥経営情報システム
⑦中小企業経営・中小企業政策
の7科目を受けます。
科目合格制度をうまく使いながら、
クリアしていきましょう。
2次試験か養成課程か
1次試験に受かると、2つのルートを選べます。
①2次試験の受験・合格後、実務補習を修了するか、診断実務につく
②中小企業基盤整備機構か登録養成機関が行う養成課程を修了する
このどちらかのルートで、中小企業診断士として登録されます。
くわしくは、
中小企業診断協会のHPをごらんください。
合格率
中小企業診断協会の統計によると、
1次試験の合格率は、20%くらいで推移していました。
が、最近は増えていて、2021年度は36%でした。
一方、2次試験の合格率は例年20%弱ということで、
筆記試験がいちばん難しいです。
口述試験はほぼ全員が受かるといわれています。
養成課程
筆記試験を避けたい方にオススメなのは、先ほど紹介した養成課程です。
実際、知り合いが養成課程を修了しました。
「同期とのヨコのつながりができてよかった」とのことでした。
一発勝負じゃないから、気持ちがラク
というメリットもあります。
(わたしも2次試験を受けましたが。本番ではかなり緊張しました)
ただ、
養成課程=ラク
ではないので、ご注意ください。
わたしも養成課程を検討しましたが、
よくよく考えた結果、MBAと同じく、
・費用が高い
・平日の夜や土日にじゅうぶん時間を取れない
といった理由から、2次試験に挑戦することにしました。