ココで解決できるお悩み
「交渉ってニガテなんだよね~」
「ゲーム理論を学んでみましょう!」
ゲーム理論とは
ざっくり説明すると、
2人以上のプレーヤーが、
お互いに最善の策を求めて駆け引きする際に使う考え方
をいいます。
試験対策上は、囚人のジレンマで有名です。
■囚人のジレンマとは?
ゲーム理論の代表例を「パレート最適」と「ナッシュ均衡」とともに解説
ゲーム理論が使えるケース
話をカンタンにするため、プレイヤーを2人とした場合、
ゲーム理論は4ケースあります。
個人どうし
好みが違う家族や友人との間で、
週末にどこへ出かけるか
を決める時に使えますね。
「海に行きたい!」
「いやいや、山に行きたい!」
が典型例です。
日常生活は、交渉の連続ですよね。
企業どうし
ビジネス交渉、協業、M&Aなどが当てはまりますね。
平成25年の第21問でも出題されています。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/1ji2013/a1ji2013.pdf
いま、2つの企業AとBを考える。
両企業は、それぞれ、重要な特許権と、重要ではない特許権を有している。
もし、双方が重要ではない特許権のみを拠出し,それらを共有するならば、
開発される新製品の質は低く、双方の企業は 22 の利益しかあげることができない。
しかしながら、両企業が重要な特許権を拠出し、それらを共有するならば
画期的な新製品の開発によって、双方とも 35 の利益をあげることができる。
ただし、相手が重要な特許権を拠出しながらも、自らは重要ではない特許権を
拠出することができ、それらを共有するならば、
自らの企業だけが新製品の開発に成功し 40 の利益をあげることができる一方で、
相手企業は新製品の開発ができず利益は 20 にとどまる。
・・・(以下略)

この表では、特許を出しあえばWin-Winになるのが明らかですが、
実際にはなかなか難しいですよね。
個人と企業
たとえば、
「業績評価を上げてほしい!」
といった人事的な交渉が挙げられます。
フリーランスも、単価交渉は日常茶飯事ですよね。
また、令和元年に出題されたモラルハザードも、
ゲーム理論の1つといえます。
手持ちの情報量の違いから、望ましくない行動が引き起こされるからです。
スタディングの解説がわかりやすいので、のせておきます。
https://studying.jp/shindanshi/examarchive/keizai_R1_19.html
国どうし
いま話題のウクライナ情勢や、コロナ禍で激化した米中摩擦ですね。
P1~P2がタダで読めます。
しっぺ返し戦略
ちなみに、囚人のジレンマには、「しっぺ返し戦略」というのもあります。
最初は協調を選びますが、次からは、
前回相手が出した手と同じものを選ぶ戦略です。
この戦略では、昔イヤな目にあっても、
態度を改めたら受け入れるのも一手となりますね。
ただ、企業どうしの話と同じく、
実践しようと思うとカンタンではありませんよね。